6歳から始める!《おこづかい制》導入の手引

How to start Okozukai 育児グッズ
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この記事では、『本気なおこづかい帳』を出版した筆者が、年長さんでも始められる《おこづかい制》の導入手順をまとめています。子供のレベルに合わせ、段階的に取り組んでみてください♪

ママ
ママ

子供の金融教育は気になるけど…
おこづかい制って、何から始めたら良いの?

筆者
筆者

下記の手順を、子供の理解度を見ながら進めるだけで、子供が自分で考えるようになりますよ!
是非お試しください☆

準備物

現金: 慣れるまでは100円玉、500円玉、1,000円札のみ
お財布:使えるお金を持ち歩く
ケース:貯金を用途で袋分けする
おこづかい帳:自分で考え楽しく続けられる仕様のもの

最初は可視化できる現金が効果的!慣れたら電子マネーでも可。レベルに合わせたツールと、子供の気分が上がるアイテムを♡

筆者
筆者

特に小さい子は、100円単位で渡すため《両替》が必要になります。銀行へ行くのは面倒ですが、最初のうちだけ!一緒に頑張りましょう!手数料がかからず両替出来るところもありますよ◎

おすすめな『おこづかい帳』と効果的な使い方はこちら★

導入の手順

はじめの第一歩

手順① 毎週のおこづかい金額を決める

いつも親が買ってあげているおやつをおこづかいから買っても、残りのお金を貯金できそうな金額にする。
例:年齢×100円

すぐに足りなくなって何も買えない…、金額が大きすぎて管理しきれない…とならないよう、無理なく続けられる金額設定を。

手順② いくらで何が買えるか教える

100円玉、500円玉、1,000円札と、それぞれの金額で買えるものを教える
例1:このお菓子は、100円玉が3枚あれば買えるよ!
例2:遊園地に行くのには、1,000円札が2枚いるよ!

いつも親が買ってあげている身近な物や、今欲しい物がいくらなのか、知るところから始めましょう。小さいうちは、厳密な金額でなくても大体の相場を教えればOK。計算ができる子は、おつりの計算をさせたり、最初から1円玉~1万円札で練習を◎

手順③ お金を使わせてみる

まずは、安くてすぐに買えるおやつから、自分でお財布から現金を出して買ってみる。買うとお金が減る、という仕組みをたくさん経験させる。

おつりが返って来たら、小さい子には『多く出したから、余った分が返って来たよ』だけ伝えればOK。お財布に50円以下の小銭が入るため、次回の買い物では端数の支払いを少し手伝ってあげる。

お金が無くなったら他の物は買えない、ということをきちんと学ばせるためには、親はなるべく子供の買い物に口を出さない、無くなっても継ぎ足さない、貸さない。失敗は少額のおこづかいで経験させるべし!

〜これ以降は、本人の習熟度に合わせ、少しずつレベルを上げていく〜

レベルアップ! ~貯金~

手順④ 欲しい物と貯金額を決める

目的:これまでの《おこづかいを受け取る→お金を使う》という、お金の流れに慣れてきたら、ここからは《貯金》を駆使し、お金は貯めておくと今までより高額な物が買えることを経験する。

おこづかいを受け取ったら、全額お財布に入れるのではなく、先に貯金額を抜いて貯金用のケースに移す。貯金額を抜いてもすぐに使えるお金が少しは残るように、1回分の貯金額を決める。無理のないよう、最初は親が誘導する必要がある。
例:1,000円のおもちゃを買うため、1回の貯金額を200円に設定
 週600円支給
 - 1回の貯金200円(全5回/約1ヶ月)
 = 自由に使えるお金400円

欲しい物が高すぎて何ヶ月かかっても貯まらない場合は、親も使いたい・行きたいといった理由で半額負担したり、誕生日プレゼントにすることを提案するのも、親ができる一工夫◎

レベルアップ! ~ボーナス~

手順⑤ ボーナスの金額と条件を決める

目的:これまでの《おこづかいを受け取る→決めた貯金額を引く→残ったお金を使う》という、お金の流れに慣れてきたら、もっと貯金したい、もっと色々な物を買いたい・・・となるはず。ここからは新たにお金を増やす方法を追加。

お金を増やす方法として、決めたお約束を守ったことへの報酬を提案する。
例:毎日ピアノの練習を1週間続けたら、100円のボーナスがもらえる

「100点取ったら」という結果への報酬よりも、自分が「頑張る!」とコミットしたことを有言実行できた努力への報酬が効果的!何を頑張るかは、本人の口から言わせる、金額は親が考えて設定。

レベルアップ! ~定期支払~

手順⑥ 定期的な出費を設定

目的:これまでは自分で何かを買った時にだけお金が減っていたが、他にも色々なところにお金がかかっていることを学習する。

普段親が支払っている子供にかかる費用を説明し、そのうち一部をおこづかいから払ってもらうことを伝える。(学費・習い事・通信費・光熱費など)
例:ピアノ教室のレッスン代として、1回100円支払う
 週600円支給
  - 1回の貯金200円(全5回/約1ヶ月)
  - 1回の支払100円(月400円)
  = 自由に使えるお金300円

自分の物は自分で支払うことが当たり前だというスタンスで、無理の無い金額を設定する。手順⑤のボーナス金額とバランスを取ると◎

レベルアップ! ~寄付~

手順⑦ 寄付をさせてみる

目的:世界や日本の情勢に目を向け、お金を寄付することで応援ができることを経験する。

世の中にある国や組織の取り組みを子供と話し合い、応援したい取り組みに寄付をする。1回の寄付金が足りない場合は、親も一緒に寄付してみても◎

人は、他者貢献することで幸せを感じ、自己肯定感が高まるとされている。

レベルアップ! ~投資~

手順⑧ 投資をさせてみる

目的:身近にある物を作っている会社と、その会社の取り組みについて知り、投資することで取り組みに賛同・応援ができることを経験する。会社の実績に応じて、投資したお金が増えたり減ったりすることを学習する。

最初は損得にはあまりこだわらず、子供の好きな物を作っている会社や、親が勤めている会社について親子で話し合い、これからも成長すると考えた会社の個別株を買わせてみる。

証券会社によっては、最低投資額や手数料が高く設定されているため、未成年口座でも少額投資が出来る会社・株を親が調べて教えてあげる。

レベルアップ! ~臨時収入~

手順⑨ お年玉などの大きな臨時収入の管理

これは手順通りではなく寄付や投資の前(手順⑥のあと)に取り組んでOK。

「全部使う」「全部貯める」ではなく、いくつかに分けるルールを作ってバランスを取る。
例:お年玉に3万円もらった場合
 使うお金6,000円(20%):好きなものを買う
 貯めるお金15,000円(50%):将来の学費や旅行のために親に渡す
 分け合うお金6,000円(20%):家族と一緒に使う、寄付
 運用するお金3,000円(10%):投資

いつも扱っている額と大きな差があるため、普段のおこづかいに含めると管理が難しくなる。そこで、大金は将来まとまった出費となる学費や旅行を理由に、親へ渡すルールを盛り込んで調整を試みる。

さいごに

いかがでしたか?
家庭ごとに考え方やルールがあるため、ここに記載されていることがベストとは限りません。
親子で無理なく楽しむことを優先し、『次は何が出来るかな…』『何にお金を使った時が、満足度が高かったかな…』と、目線を合わせて一緒に取り組んでみてください♪

筆者が出版した、子供が自分で考える《本気な おこづかい帳》は、年長~小学校低学年向けの《基礎》と高学年~中高生向けの《応用》の2冊にレベル分けされており、ただの収支記録に留まらず、貯金・出費・寄付・投資・おこづかい契約書まで盛り込まれています。

親子で金融教育に挑戦する際に、是非お役立てください☆

是非、この機会にお試しください★





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