『本気なおこづかい帳』で子供とお金のお勉強 ※テンプレートあり(日・英)

育児グッズ
この記事は約11分で読めます。

近年、日本の高等部では金融教育が導入されてきていますが、子供の金融リテラシーUPには、実生活における家庭での働きかけが大きく影響します。親子で出来るお金の勉強として、取り組みやすい《おこづかい制度》を導入してみてはいかがでしょうか?

筆者
筆者

今回は、経理部に勤める筆者が実際に活用している、親子で取り組む《おこづかい制度》のおすすめTipsをご紹介させて頂きます。

レベルに応じたルールの徹底

まずは、親子で無理なく続けられそうなルールを決めていきます。

支給日

毎月◯日や、毎週◯曜日と、支給日を設定します。大きい子は月ごとでも良いと思いますが、最初のうちや、小さい子は、「毎週日曜日」のように回数を刻み、お金の計算をする余裕がある休日や、モチベーションが下がりがちな日に支給するのがおすすめです。

金額

1回の金額は、支給の頻度や、後述する管理方法にもよりますが、例えば毎週「年齢✕100円」とした場合はいかがでしょうか?5歳の子が週500円、10歳の子が週1,000円は多すぎますか?

実は、管理方法を工夫すれば、本人が自由に使えるお金はそこまで多くはなりません。親子共に簡単に計算・管理の出来る金額を設定し、ルールの中で調整を加えてみましょう。

管理方法

おこづかいは、受け取ったら 使う? or 貯める? の2択でしょうか?ほとんどのおこづかい帳が、収支の記録付けで終わってしまっているのですが、それでは金融リテラシーUPという程の効果は期待出来ません。本記事では、本人のレベルに応じて、下記のような管理・運用をおすすめしています。

〜基本の管理〜

貯金:欲しい物を買うために必要な1回の貯金額を自分で設定し、積み立てた残高を把握する。貯めたお金で買い物をする。

必要な出費:スマホ使用料、習い事、趣味・娯楽など、自分のやりたい事のために支払わなければならない定額の出費をおこづかいから引いて支払う。※金額は親が設定(例:ピアノ教室 週100円)

ボーナス:結果への報酬ではなく、自分で頑張ると決めたことをやり遂げた努力に対する報酬を受け取る。※条件と対価は親子で相談して設定(例:ピアノの練習を毎日する 週100円)

〜ここからは上級者さん向け追加項目〜

寄付:世の中の色々な問題に目を向け、応援したい国や地域、組織に寄付をする。子供が寄付すると決めたものに、親も10%程上乗せして一緒に取り組んでみるのが◎

投資:日本や世界の会社に興味を持ち、これから成長すると考える会社や国に投資をする。未成年口座は非課税枠が使えないが、手数料が少なく少額から買付出来る自分の証券口座で運用させてあげるのが◎

流れとしては、決められた日におこづかいを受け取ったら、まずは、あらかじめ設定した貯金額と必要な出費を引きます。その後に残った「すぐに使えるお金」から、好きなものを買ったり、追加の貯金をして、自己管理をしていきます。

慣れてきたら、親子で寄付や投資に取り組んでみると、お金の勉強を超えた家族の絆や信頼にも繋がります。

筆者
筆者

ここまで読んで、「え~?結局のところ、具体的に何をどうすればいいの~?」と思った方は、下記の《導入の手引き》からご参照ください★

導入のタイミングと働きかけ

おこづかい制の導入は、何歳からが良いでしょうか?お金で物を買うことや、100、500、1,000という数字を理解し始めるのが年長さんあたりです。幼稚園や保育園、民間の幼児教育でも、年中の終わり頃からお金や時間、計算といった算数の基礎が出始めて来ます。

子供の理解度に合わせ、そろそろかなと思ったら、しっかりと話し合う時間を設けます。新学期や誕生日に改まって、『あなたはもう一人前だから、おこづかいを始めても良いと思うのだけど、自分でお金を管理してみる?』と、モチベーションを上げてからスタートを切ります。

管理項目は無理せず少しずつ、まずはお金に触れ、自分のお金で物を買うところから、一緒にアイディアを出し合って、親子で楽しく経験を積むのが効果的です。

親はあまり損得を気にして子供の試みを止めるような口出しはせず、子供ならではの発想で自由に運用させてみるのも、少額のおこづかいだから出来る経験です。

自由に運用させるとは言っても、上手くいかなかったからといって、借金や前借りといった悪い甘やかしは絶対にしないよう気をつけましょう!

準備物・おすすめアイテム☆

現金:慣れてきたら電子でも良いかもしれませんが、出来れば可視化される現金がおすすめ。物の相場やおつり、両替を理解するまでは、大変でも小銭のご用意を。

お小遣い帳:お小遣いを受け取る度に、今の貯金額、出費、残高を一目で把握し、これからどうしたいかを考えるのに必要なツール。

※下記の『本気なおこづかい帳』は、一般的なおこづかい帳には無い管理項目が、使いやすく構成されています。小学低学年以下のお子様が始めるための『基礎』と、小学高学年以上の上級者向けの『応用』から選べます。是非この機会にお試しください★

ケース:すぐに使えるお金を持ち運ぶためのお財布とは別に、自宅で貯金や使用目的を決めたお金を管理するためのケースを用意。特に買いたい物ごとにラベルが貼れて、中身の見えるクリアケースで分けられる手帳タイプがおすすめ。子供の気分の上がるデザインを☆

おこづかい契約書:親子で決めたルールを徹底するために、契約を取り交わすように約束に署名をもらうのも効果的。親から与えられたルールに従うのではなく、一緒に決めた約束に自分の意思でコミットすることがポイント。

家庭の役割分担表:これはマストではないものの、一人前と認められた証として、おこづかい制度と同じタイミングで家庭の仕事を任命することで、責任感や自己肯定感への相乗効果が◎

家事をやったらもらえる、サボったらもらえないという仕事への対価におこづかいを使うのはおすすめしていません。

おこづかい契約書の活用(※テンプレあり)

『おこづかい契約書』のテンプレートを、基礎バージョン(幼児〜低学年向け)と、応用バージョン(高学年以上向け)で作成してみました。『本気なおこづかい帳』の後ろのページにもサンプルを載せていますが、Wordのテンプレートを下記よりダウンロード頂けます。

我が家は日本語と英語で子育てをしているので、日・英のバイリンガル仕様となっています。ご自由に加工してご利用ください。

※対象年齢:基礎=小学低学年以下、応用=小学高学年以上

家庭の役割分担表の活用(※テンプレあり)

おこづかい帳に『家庭の役割分担表』が付いていることに違和感があるかもしれません。家事やお手伝いをしてくれたご褒美としておこづかいを与えるということ?と思われた方もいらっしゃるでしょう。

賛否ありますが、筆者の家庭では、一緒に暮らす家族として、家事を分担するのは当たり前!という考えのもと、家事を行うことへのご褒美(おこづかい)というよりは、家庭の役割を担うことにより、お小遣い制度が適用されるよ!というスタンスでいます。(=担当の家事をさぼってもおこづかいはもらえる)

家庭のルールは様々ですが、おこづかい制を導入するならば、一緒にお家での役割分担にも注目し、より効果的に取り組めると良いですよね!

こちらは、筆者が家庭で使っている役割分担表です。『どんな場面で』、『何を』、『誰が』やるかを、見やすい表にしました。

※対象年齢:基礎=小学低学年以下、応用=小学高学年以上

小さな家事も良いので、子供が無理なく続けられそうなレベルの仕事を任命してみてください。幼児でも一人前扱いをしてあげることで責任を持って続けらる仕事があるはずです。

親子で楽しもう!

何かを子供に学ばせようと思ったとき、親が一緒になって取り組んでくれたら、子供も楽しくグングン吸収していってくれます。

忙しい日々の中で、小銭を用意したり、ルールや約束を話し合ってしっかり守るのは、親にとっては少々面倒かもしれませんが、一生付き合うことになるお金は、小さいうちに日常の中で学ぶのが最強の学習法です。

一緒に何かに取り組む時間も、年齢と共に減っていきますよね。しっかり取り組めばたくさんの良い効果が出る『おこづかい制度』。

是非楽しんでください★

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました