日本で産んだ子供にイギリス国籍とパスポートを取得

british_japanese_passport 国際結婚
この記事は約12分で読めます。
筆者
筆者

日本人の私がイギリス人との子を日本で出産し、子供にイギリスの国籍とパスポートを取得した時の話です。

日本で生まれた子の国籍

イギリス国籍は取得できる?

日本国籍は、生まれた場所に関係無く親が持っていれば(血統主義)子供にも与えられます。イギリス国籍は、基本的にはイギリスで出生した子供に与えらる決まり(生地主義)ですが、下記にもある通り、イギリス国外で生まれた場合でも、1世代までであれば自動的に親のイギリス国籍が子供に引き継がれます。

You were born outside the UK

British citizenship is normally automatically passed down one generation to children born outside the UK.

イギリス政府の公式サイトより抜粋
筆者
筆者

なんと、日本人とイギリス人(※イギリス生まれ)の子供は、世界中どこであろうと生まれながらにして日本とイギリスの二重国籍が与えられるんです!

イギリスの出生届は必要?

上記の「国籍は自動的に引き継がれる」場合は、生まれた時点でイギリス国籍が付与されるため、イギリス政府に対する出生届(Birth registration)は不要です。下記にある通り、日本で出生届を行うことで受け取れる「出生証明書」が、イギリスでも承認されます。(日本では出産後14日以内に出生届を出す必要があります。)

You must register your child’s birth according to the regulations in the country where the child was born. They’ll give you a local birth certificate. This local birth certificate should be accepted in the UK, for example when you apply for a passport or register with a school or doctor.

イギリス政府の公式サイトより抜粋
筆者
筆者

子供のイギリス国籍(二重国籍)については、下記の記事をご覧ください。

イギリスのパスポート概要

条件・所要日数・有効期限

取得条件

イギリスのパスポートは、イギリス国籍を持っていれば取得できます。下記にもある通り、イギリスの出生届をしていなくても取得可能です。

You can still apply for a UK passport for your child even if you do not register the birth in the UK.

イギリス政府公式サイトより抜粋

所要日数

公式サイトでは、申請受理~発行まで最長13週間(約3ヵ月)かかると掲載されています。書類の準備を含めた場合、半年近くかかる場合もあります。

有効期限

有効期限は、16歳以上の大人用は10年間ですが、16歳未満の子供用は5年間となります。更新の手続きは、大人用は期限が切れる9カ月前から、子供用は期限が切れる6カ月前から可能です。

取得するメリット3つ

英国パスポートの強み
  1. イギリスへの入国がスムーズ
  2. 多くの国でビザが不要
  3. イギリスに住むのに有利

イギリスへの入国がスムーズ

イギリスへ行く際は、イギリスのパスポートで入国すれば、入国審査に時間がかかりません。6カ月以上の長期滞在でもビザが不要です。(日本のパスポートで日本人として入国してしまうと、6カ月以上の滞在や就労、留学、永住にはビザが求められます。)

多くの国でビザが不要

イギリスのパスポートは世界的に信頼されており、多くの国でビザが不要です。例えば、EU加盟国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド等は、ビザが無くても入国できます。

イギリスに住むのに有利

「パスポートを持っている=国籍(市民権)を持っている」ということになるので、イギリスでの居住・教育・医療・就労などが認められます。銀行口座の開設や、車のレンタルにも、IDとして有効です。

日本のパスポートとの使い分け

日本とイギリス2つのパスポートを使い分けるのはとても簡単で、イギリスの出入国はイギリスのパスポートを提示し、日本の出入国は日本のパスポートを提示します。イギリス以外の国へ行く際は、行先の国がイギリス人・日本人に対してビザを必要とするかで判断します。

筆者
筆者

イギリスと日本のパスポートを違う名前で取得したい場合は、出生届による氏名変更(ダブルネーム)を同時に行うことが出来ます。詳しくは下記の記事をご覧ください。

イギリスのパスポート取得

申請方法

イギリスのパスポート申請方法には、オンラインと郵送があります。郵送の場合は書類一式を現地の郵便局かパスポートセンター(HM Passport Office)から取り寄せる必要があり、コストも時間もかかるため、今回は【オンライン申請】について、詳しくご説明します。

オンライン申請には、申請書がありません。イギリス政府の公式サイトにある”Start now”ボタンから、必要項目を入力していきます。各証明書に記載された内容を入力するため、必要書類をすべて揃えてから申請を行ってください。途中保存はできません。

入力内容(筆者の例)
  1. イギリスに住んでいる? →No
    • 居住国を選択 →Japan
  2. 子の生年月日 →入力
  3. 過去にイギリスのパスポートを取得したことがある? →No
  4. 写真は専用コードを使うか自分で撮るか →自分で撮るにチェック
  5. 写真審査 →ファイルをアップロード
  6. 他国のパスポートを持っている? →No
  7. 国籍の証明書を持っている? →No
    • ※これは生まれたときには国籍が無く、手続きを踏んで国籍を取得した場合に発行される「イギリス国籍証明書」で、今回のように生まれたときから自動的に国籍が付与される場合は持っていないのが通常。出生証明書ではない。
  8. 生まれた場所 →Japan
  9. 子の敬称、氏名 →入力
    • ※敬称は男の子はMstr.女の子はMiss.を選択。氏名はパスポートに記載する名前を入力。出生証明書と異なる場合(=日本とイギリスで別の氏名を取得したい場合)は、イギリスの出生届(Birth registration)と一緒にパスポートを申請する。
  10. 他の氏名を使用したことがあるか →No
  11. 子の性別 →入力
  12. 出生証明書に記載された出生地(市区町村)→入力
  13. 親の氏名、生年月日、入籍日 →入力
  14. 母親の出生地、国籍、イギリスのパスポート有無 →入力
    • ※出生地は戸籍謄本に記載の市区町村と国、国籍は「Japanese」
  15. 父親の出生地、国籍、イギリスのパスポート番号と発行日 →入力
    • ※出生地は出生証明書に記載の市区町村と国(リストの一番上がUK)、国籍は「British」
  16. 現住所 →入力
    • ※部屋番号→アパート名→番地→地名の順で記載
  17. 連絡先 →入力
    • ※電話番号は日本「+81」の後に最初の「0」を取って記載
  18. 進捗状況確認方法 →メールとSMSから選択
  19. パスポートのページ数 →選択
    • ※通常(34ページ)のものは£61、頻繁に旅行する方傾け(50ページ)のものは£72の申請料がかかる(子供用)
  20. 申請者氏名、子との関係 →入力
  21. 支払 →カード情報等入力
  22. 完了 →案内メールに従って書類を郵送

必要書類

書類はすべて原本を提出します。手続きが終われば返却されます。
個々の状況により、下記の他に追加書類が必要になるケースもあります。不足書類の要請が来た場合は、6週間以内に送れば問題ありません。

パスポート申請に必要なもの
  • 子の出生証明書(※正式な英語翻訳添付)
  • 日本人の親と祖父の戸籍謄本(※正式な英語翻訳添付)
  • イギリス人の親と祖父母の出生証明書(※ロングバージョン)
  • イギリス人祖父母の結婚証明書
  • パスポート写真
  • パスポート取得料+送料
  • イギリス人の親のパスポート情報
  • 第三者による身元確認(※必要と案内された場合のみ)

子の出生証明書

日本では、「出生届記載事項証明書」と言われる書類がこれに該当します。子供の出生届を提出した後2週間~1カ月後以内であれば届出をした市区町村で、届出から一定期間を過ぎた場合は、本籍地の市区町村を管轄する法務局で取得できます。(届出の翌月20日前後で、届書が役所から法務局へ移されるため)
原本と英語の翻訳を提出する必要があり、翻訳は個人ではなく企業等により正式に発行&捺印されたものでなければいけません。公証人による認証は必要ありませんが、業者は国際結婚や国籍取得関連の翻訳に慣れている業者が安心です。言語や文字数、書類の種類に応じた料金設定があるので、まずは見積もりを取ってみてください。

2024年5月30日:訂正と追記

個人の判断によりますが、我が家は出生証明書=公的に出生を証明できる書類として、出生届の「受理証明書」を翻訳して提出することで、翻訳料を安く済ませました。特に問題なく手続きが完了しました。

出生証明書を「受理証明書」にて提出する場合、出生届を出した市区町村役場にて取得することが可能です。(我が家は出生届を出した際に取得しました)

この度、皆様やリンガサービス様のご指摘で、下記の金額に相違があることに気づき、こちらにて追記・修正させて頂きました。混乱を招く記述をしてしまい大変申し訳ございませんでした。

筆者
筆者

文字数により変動しますが、我が家が利用した㈱日本リンガサービスさんの場合、戸籍謄本2通+出生受理証明書1通で合計17,500円(税抜)でした。

日本人の親と祖父の戸籍謄本(各1通→計2通)

戸籍謄本は、現住所ではなく本籍地の役所で取得します。申請画面では、下記のように指示されますが、日本人は筆頭者の戸籍謄本だけで、家族全員の国籍・出生・婚姻情報がすべて網羅されるので、出生証明書や婚姻証明書は不要です。出生証明書と同様、原本に正式な英語の翻訳を添付して提出する必要があります。

Parents’ documents
For 1 of your parents, send 1 of the following:(親1名につき下記のうち1つ)

  • full birth certificate(出生証明)
  • naturalization or registration certificate(国籍証明)

Grandparents’ documents
All the following for both parents:(両祖父母に対する下記全て)

  • full birth certificate(出生証明)
  • marriage certificate(婚姻証明)
パスポートオンライン申請画面より抜粋

イギリス人の親と祖父母の出生証明書(各1通→計3通)

イギリスの出生証明書は、ロングバージョン(Full Birth Certificate)を発行する必要があります。”Full”とは、本人だけでなく親の情報が記載されたA4サイズのものです。イギリスでないと発行できないので、イギリスに住んでいる家族に頼んで発行・郵送してもらいます。祖父母がイギリスで出生していない場合は、イギリス国籍または永住権の証明になる書類の原本を提出します。

イギリス人祖父母の結婚証明書(1通)

こちらも上記の出生証明書と一緒にイギリスの家族に頼んで発行してもらいます。イギリスで発行した書類は、わざわざ日本を経由せず、直接HM Passport Officeに送れば大丈夫です。宛先や送付方法は、オンライン申請後にメールで案内が届きます。

パスポート写真(データ)

公式サイトには、「写真屋さんで専用コード付写真を撮れば、コードを入力するだけで申請システムに反映される」とありますが、日本で準備するのは難しいため、規定にあった写真を自宅で撮ります。

パスポート写真の規定
  • カラー写真
  • 無地で明るい色の背景
  • 1人の写真で、椅子やおもちゃ等が写り込んではダメ
  • 子供を手で支えても良いが、大人の手が写り込んではダメ
  • 均等な明るさで顔や背後に影がないもの
  • 写真のトリミングは自分で行わない
  • 1歳以下の子供はシーツ等に寝かせて真上から撮る
  • 正面を向いていて無表情のもの
  • 子供の場合は1カ月以内に撮ったものが望ましい
  • 宗教上の理由でない限り髪飾りや帽子はダメ
  • 両目が写る必要があるため、メガネはできれば外す
  • 拡張子が.jpg(. jpeg)で、サイズは50KB~10MB以内

パスポート取得料+送料

日本からオンライン申請を行う場合、子供用パスポート取得料は、£61(参考:1ポンド=160円の場合、約9,700円)で、パスポートと提出書類を返却するための送料が、別途£19.86(参考:同上の条件で約3,000円)かかります。
支払いには、クレジットまたはデビットカード(マスター、ビザ ※アメリカンエクスプレス、JCB、プリペイドカードは使えません)、アップルペイ、グーグルペイが使えます。

第三者による身元確認

第三者による身元確認を求められた場合には、申請を行った後パスポートセンター(HM Passport Office)から第三者にメールが送られます。第三者は、そのメールの指示に従って、下記の情報を入力します。10分程度で終わります。

身元確認に必要な情報
  • メールに記載された確認番号(Reference number)
  • 入力者(第三者)のパスポート情報
  • 子の出生地と容姿(パスポート写真)
  • 子の両親の名前と生年月日
  • パスポート申請者の住所

第三者は、下記の条件を満たす方をこちらで決め、対応してもらえるように前もって頼んでおきます。その方のメールアドレスが申請時に必要になります。

第三者についての規定
  • 18歳以上
  • イギリスに在住
  • イギリスのパスポートを持っている
  • 申請者(イギリス人の親)と2年以上の知り合い
  • 申請者の友人、隣人、または同僚
  • 働いている(定年退職者も可)

最後までお読みいただきありがとうございました。

よろしければ国籍やダブルネームについて、下記の記事もご一緒にどうぞ。

参考になれば幸いです。

コメント

  1. みずたま さん:

    詳細な記事、大変ありがたいです。
    イギリス人の夫との子供を最近日本で出産したものです。丁度本記事の内容について自身でも対応中で、主様の知見をお借りしたくコメント差し上げました。
    子供のイギリスのパスポート上の苗字について、HM Officeの担当者に問い合わせたところ、日本の出生届上の苗字でしか受け付けない、またDeed pollは子供がイギリスにいないと使用できない制度だと言われてしまいました。
    私自身は旧姓のまま通しており、戸籍も私が筆頭者のため、出生届はどうしても私の苗字になってしまいます。かつ現在は日本にいるため、Deed pollが使用できないとなると夫の苗字でイギリスのパスポート登録するのが困難な状況です。
    主様は私ととても似た境遇であるとお見受けしており、もし可能であれば日本にいながらどのようにお子様のイギリスのパスポートの苗字をご主人のもので登録されたのか、もう少し詳しくお聞かせいただけないでしょうか。
    長文失礼致します。

    • Miki.C Miki.C さん:

      当ブログにご訪問頂きありがとうございます。
      まずは、ご出産誠におめでとうございます!㊗
      同じ境遇の方と繋がれたことがとても嬉しいです。

      コメント頂いた内容についてですが、
      うちの長女は日本の姓=私の姓、イギリスの姓=私+夫の姓で取得しました。
      取得方法は、出生届(厳密には”Birth Registration”)を行います。
      詳しくは下記の記事をご覧になってみてください。

      日本で出産!イギリスの出生届で子供をダブルネームに
      国際結婚で夫婦別姓となった我が家は、子供に日本名(母の姓のみ)とイギリス名(父の姓を追加したダブルネーム=複合姓)の2つの名前を付けました。手続き方法や必要書類(テンプレート掲載)、2つの名前を扱う際の注意点を説明します。

      また、Deed pollについては、子がイギリス在住である必要があるのですね。
      私はまだ試していなかったので、頂いたコメントで初めて知りました。
      確かに、イギリスで使う氏名の手続きなので、理解できるような。
      日本の通称名のような扱いなのかな?とも思いました。

      頂いた情報を参考に、各記事を少し改廃しました。
      貴重な情報をありがとうございました。

      • みずたま さん:

        Mikiさま
        早速のご返信ありがとうございます。2週間というタイムリミットの中で色々情報収集するうちに孤独と不安を感じており、同じ境遇の方に巡り会えたことに感謝しかありません。
        またダブルネームに関する記事についてもご紹介いただきありがとうございます。Deed pollについてはご活用されていないとのことで、こちらも大変参考になります。
        Mikiさまのケースでは日本でご出産されているとのことなので、日本での出生届もMikiさまの旧姓で提出されたと推測しております。
        イギリスのパスポートを申請する際、日本の出生届記載事項証明書の英訳が必要になる理解でおり、通常であればその旧姓でパスポートも登録されるかと思います。Mikiさまの場合、イギリスのBirth Registrationの証明書?か何かをパスポート申請時に提出することで、日本の出生届とは異なる苗字でパスポート申請ができたということでしょうか。
        というのも、HM Officeの担当者より、日本の出生届の名前でないとパスポート登録できない、パスポート申請の際にBirth Registrationは受け付けない(日本の出生届のみ)、といったコメントを受けているため、ぜひともMikiさまのケースを参考にさせていただきたいと考えている次第でごさいます。
        どうぞよろしくお願いいたします。

        • Miki.C Miki.C さん:

          みずたまさま
          こちらこそ、早速コメントをご確認頂きありがとうございます。

          うちも私の日本姓を変えずに子供たちを私の戸籍に入れているので、夫だけがイギリス姓という状態です。夫の姓は発音が難しく、日本で暮らすのに面倒なので、日本では日本姓だけでやっていくつもりです。逆に夫に「通称名」として私の姓を登録しています。ただ、家族なのに夫の姓が無くなるのもなぁ・・・と思い、子供たちのイギリス姓には夫の姓もつけました。

          うちの場合は、出生届(Birth registration)とパスポートを同時に申請しました。ダブルネームの記事に掲載している必要書類の「氏名確認書」デンプレートを見て頂ければ(PC画面の方が見やすいかもしれません)、HM Officeの申請サイトからダウンロードした書面に注意書きをしたものになっているので、参考になるかもしれません。その氏名確認書テンプレの中には、HM Office宛にイギリス姓でパスポートを発行依頼する旨が書かれた「理由書」も含まれています。
          また、同時申請ですと、重複する必要書類をまとめられるので、両方申請するのであれば同時がおすすめです。

          尚、ご記載頂いたHM Officeの回答の通り、原則、日本の出生証明書の通りにパスポートは発行する決まりで、イギリスの出生届をして取得できる”Birth registration certificate”の紙は、公式な書面として扱われるものではありません。ですが、下記の条件に限り、出生届の申請時に追加の「氏名確認書(理由書含む)」を添付することで、イギリス姓を付けることができるはずです。(ルールが変わっていなければ・・・)

          <イギリスでダブルネームが認められる条件>
          ①出生地の制度によって親が子の姓を選択できず、イギリス人の親または両親の姓を子供に付けたい場合(ダブルネーム/複合姓)
          ②出生地の制度によってミドルネームが認められず、イギリス名に付け足したい場合
          ③外国のGiven nameを英国化する場合(例:JeanをJohnと登録)
          ※ダブルネームの記事から抜粋

          産後でお疲れかと思います。イギリス姓の取得も、パスポートの取得も、申請期限は無いので、子供が大きくなってから本人と話して決めるのでも遅くないと思います。
          私も、日本の出生届が産後14日以内なせいか、イギリスの姓もパスポートも慌てて0歳の時に申請したのですが、今思えばなぜあんなに急いだのか。パスポートは、日本のがあれば大抵の国はビザ無しで旅行ができますしね。可愛い赤ちゃんのBritish Passportは記念にはなりましたが♪
          お身体ご自愛ください。

        • みずたま さん:

          Mikiさま
          早速のご返信ならびに温かいコメントをありがとうございます。
          仰る通りイギリスのパスポート申請に期限は無いのですが、私の夫の希望としては基本的に子供の苗字は自分のものにしたいようで、仮にも日本で私の苗字で出生登録してしまうことで、イギリス側にも私の苗字で認識されてしまうことを危惧しているようです。なので出生届を出す前に色々とはっきりさせておきたいと、情報収集に勤しんでおりました(ちなみに私達の場合は暫くしたらイギリスへの移住を想定しています)。
          夫とも話し合い、日本の出生届には提出期限があること、またMikiさまのケースやDeed pollを使ったイギリス渡航後の名前変更のプロセスがあることを説明し、完全に納得はしていないようですが一旦は自分の中で整理をつけてくれたようです。
          取り急ぎは出生届を提出し、イギリス側の手続きはこの後もう少し落ち着いたら着手し始めようかと思います。
          また暫くしたらご質問、アップデートさせていただくかも知れませんが、その際はまたお話を聞いてくだされば嬉しいです。
          本当にありがとうございました。

  2. Miki.C Miki.C さん:

    みずたまさま
    そのようなご事情があったのですね。
    少しでもお力になれたのなら嬉しいです。

    コメント頂いたお陰でこちらも大変勉強になりました!
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  3. めろん さん:

    こんにちは。日本でイギリス国籍の夫との子の出産を控えており、パスポート・出生届など調べている際にこちらにたどり着きました。体験談シェアしていただき、本当に感謝です。ありがとうございます。また、ミックスカルチャー子育ての先輩方、本当に心強いです。

    みずたまさんのコメントも拝見させていただきました。我が家も結婚してから別姓のまま来ましたが、子どもに夫の姓をということで、家庭裁判所での手続きを経て戸籍の変更を終えたところでした。もし参考になれば、と思いコメントさせていただきました。
    うちの場合は婚姻届の夫のカタカナ表記の変更もしたかったため、何ができるのかを住民票のある家庭裁判所に相談に行きました。レアケースとのことで、戸籍のある役場や管轄の家庭裁判所の方とも何度も電話で話させていただいて、書類作成、変更と2回に分けて2箇所の家庭裁判所に変更手続きをしたので半年ぐらいかかりましたが、無事に戸籍記載の変更は出来ました。
    うちは私の氏も夫姓にして戸籍上の子どもの氏を夫姓にする、という方法にしましたが、どこの家庭裁判所でも相談はできるみたいですので、日本の戸籍上何ができるのかも相談されてみても良いかもしれません。ご参考になれば幸いです。

    • Miki.C Miki.C さん:

      めろんさま
      初めまして!こんにちは。
      この度は、ご出産を控えていらっしゃるとのことで、早く会いたいような、出産ドキドキでまだゆっくりしていたいような…そわそわした気持ちで過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。
      赤ちゃんとのご対面、とっても楽しみですね!

      そんな中、ご丁寧に貴重な体験談を共有くださって本当にありがとうございます。
      こちらこそ、ブログを通してミックスカルチャーの方々と繋がれるのが1番嬉しいです!
      私も出産前後では国籍関連、子供が大きくなってきても語学関連の情報収集でスマホ検索の日々だったので、自分が検索に苦労した情報や効果的だった方法をここに載せておくことで、誰かの役に立てればと思いながら色々載せてみています。

      コメント頂いた内容についてですが、めろんさんはそもそも夫婦別姓になっているところに変更を加え、ご自身の姓も含め家族全員同じ姓にされたのですね。
      子供の「日本の戸籍」を外国姓に変更するには、日本人の親の姓を変更しておく必要があるのですよね。確か、結婚後6カ月以内なら簡単に変更ができ、6カ月を過ぎると家庭裁判所での手続きが必要だったはず…

      めろんさんのケースを含めると…
      <子に外国の姓を付ける方法>
      ①日本の戸籍を外国姓にし、家族全員外国姓(めろんさん)
      ②日本の戸籍=日本姓、外国籍=日本姓+外国姓(我が家)
      ③日本の戸籍=日本姓、外国籍=外国姓
      ④日本の戸籍=日本姓+外国姓、外国籍=日本姓+外国姓
      ⑤外国籍の親が日本に帰化し、家族全員日本姓

      ※上記④のケースは、日本の戸籍上ミドルネームという概念が無いため「山田スミス 花子」のように2つの姓がくっついて1つの姓とみなされるはずです。

      実は、我が家もめろんさんのように家族全員イギリス姓にと検討したのですが、日本の戸籍はカタカナでしか登録できない上に、夫の姓がどうカタカナにするのが正解か分からず…カタカナにしたところで発音も難しく…夫婦別姓を選択しました。

      <日本の戸籍を外国名にする際のポイント>
      ・2つの姓はくっついて1つの姓となる
      ・漢字またはカタカナで表記される

      めろんさんがお持ちの情報と相違があれば、ご指摘・アドバイスお待ちしています。
      長文で恐縮ですが、このやり取りも誰かの役に立てればと思います。
      これからもお付き合い頂けると大変嬉しいです☆

      • めろん さん:

        ミドルネームの概念が日本の戸籍にないこと、苗字をどうするかに加えて、名のミドルネームでも登録するかどうか、とっても迷いました。
        この先もいろいろと申請・登録の際にリサーチして、どうしようか考えることになりそうだなぁ、、、と思います
        日本のやり方に則って決めなければならない窮屈さはありますが、選択肢が増えたと思っていっこいっこ決めて行きたいなぁと思っています。
        これからも色々と参考にさせてください

  4. Kaori.w さん:

    こんにちは! 
    日本でイギリス国籍の方と結婚、出産を12年前にしました。
    今更なのですが、イギリスに息子が今後住む可能性も考え、イギリスのパスポートを申請しようと思っています。そこでこちらのページに辿り着いたのですが、必要書類の中の息子の出生届記載事項証明書を取得するためには生後14日以内と役場のホームページに記載があったのですが、これは戸籍謄本で代用することはできないのでしょうか。それとも出生届記載事項証明書は出生12年後でも発行してもらえるのでしょうか。すいません、よろしくお願いいたします。

  5. こずえ さん:

    こんにちは。

    日本在住、日本生まれの子供2人、夫イギリス人の家族でこれから子供2人のイギリスパスポートを申請しようとこちらの記事に辿り着きました。

    出生届の件も参考にさせていただき、日本語で細かく書かれた記事とてもわかりやすく感謝しかありません!

    とても助かっています。

    さて、上記に夫の”フル”の出生証明(祖父母の出生証明含む)3通、祖父母の結婚証明1通も必要とあり、夫にパスポートオフィスのホームページで確認するように頼みしてもらいましたが、何度見てもその文言が見つからないといっております。

    見落としているのだとおもいますが、
    その二つが必要というのが書かれているのはどこにありましたでしょうか?

    私が必要のようだといっても、ホームページには書かれていないの一点張りで時間がないので困っております。

    お時間のあるときによろしくお願いいたします。

  6. こずえ さん:

    【追記】たびたび失礼いまします。

    イギリス人の親と祖父母の出生証明書(計3通)の計3通とは3枚同じものが必要で3枚取得して送ってもらいそれをパスポートセンターへ3通同じものを提出するという理解で正しいでしょうか?

    無知で申し訳ありません。

    お手隙のときにお返事いただけましたらありがたいです。

    • Miki.C Miki.C さん:

      こずえさま
      この度は、コメントを頂きありがとうございます。
      私もネットの情報集めに苦労をしてこのブログを立ち上げたので、
      お役に立てたなら嬉しい限りです。
      下記、ご質問にお答えいたします。

      >夫の”フル”の出生証明(祖父母の出生証明含む)3通、祖父母の結婚証明1通も必要とあり、夫にパスポートオフィスのホームページで確認するように頼みしてもらいましたが、何度見てもその文言が見つからないといっております。
      見落としているのだとおもいますが、
      その二つが必要というのが書かれているのはどこにありましたでしょうか?

      ⇒こちらは、実際にネット申請を進めていくと出てきます。
       試しにダミーの写真等を使って、申請画面から入力を進めてみてください。
       各親の情報、子の情報を入れていくと、それぞれの家族に合った必要書類が出てきます。
       申請は途中で辞められますし、最後の申請まで行かずに必要書類を確認できたと思います。

      >イギリス人の親と祖父母の出生証明書(計3通)の計3通とは3枚同じものが必要で3枚取得して送ってもらいそれをパスポートセンターへ3通同じものを提出するという理解で正しいでしょうか?

      ⇒すみません・・・
       こちらは、私の日本語の書き方が良くありませんでした。
       正しくは「各1通」ですかね。つまり・・・
       ①夫の出生証明書
       ②夫の父の出生証明書
       ③夫の母の出生証明書
       という意味でした。

      「計3種類、各1通」が分かりやすいでしょうか。
      他に良い表現ありますか?修正しておきます。
      日本語って難しいですね(焦

      • こずえ さん:

        お返事ありがとうございます。

        なるほど!進めていくとでてくるのですね。
        夫に言いましたら 『ノットクリアー!日本のように事前案内に書いておいてくれないのが流石イギリスよ』といってました(*_*)

        早速義父母に頼んでその3通を取り寄せます。
        3通の意味もわかりました!!

        お忙しい中、見知らぬ者にこんなに親切なお返事がいただけまして感無量です。

        イギリスへのミドルネームを含めた名前の申請等もこれからしていきたいとおもいますので引き続き参考にさせていただきたいです。

        たくさんの情報をシェアしてくださりありがとうございます。
        良い週末をお送りください☆彡

  7. Duckyumi さん:

    はじめまして。
    これから娘二人の英国パスポートを申請する予定で、こちらに辿り着きました。
    すごく分かりやすくて、有難いです。

    質問ですが、二人のパスポートを一緒に申請しますが、戸籍謄本等の必要書類はそれぞれに必要なのでしょうか?(日本のパスポートを申請する際は1通のみで大丈夫でした。)
    また、書類の翻訳についてですが、私は、自営で英会話スクールを経営しています。
    スクールの名前で翻訳をしたら、正式なものとして認めてもらえるのでしょうか?
    ちなみに、他に講師やスタッフはいない為、翻訳者の名前は私になります。

    もし、ご存じでしたら、教えて頂けると助かります。

    • Miki.C Miki.C さん:

      Duckyumiさま
      この度は、当ブログをお読み頂きありがとうございます。
      あくまでも個人の見解となりますが、ご回答させて頂きます。

      ①2名分のパスポートを同時に申請する場合

      我が家の場合は、1人の出生届とパスポートを同時申請したケースでしたが、
      重複する戸籍謄本等の原本は1部のみ提出で問題ありませんでした。
      なので、2名分の同時申請でも同様に1部で良いと思います。
      万が一原本が2部必要な場合は、後日催促が来ます。
      お急ぎであれば事前に直接確認頂くのが確実ですが、
      日本パスポートがあれば旅行はできますし、
      まずは1部のみ送付してみてはいかがでしょうか?

      ②翻訳について

      こちらは回答の正確さにはとても自信が無いのですが…
      公式サイトには、”Certified translation”という記載があり、
      厳密に言うと、正規の翻訳者による翻訳証明書付きの翻訳書類となります。
      なので、翻訳業者へ依頼するのが安心かとは思います。
      ですが、「正規の翻訳者」は、日本では資格が無くてもできるようですし、
      ご自身の会社で、ロゴ・会社印・Duckyumiさんのサインを入れた
      翻訳証明書+翻訳した書類を発行するのでも通る気はします。
      後日指摘されて再提出を求められる可能性もありますが、
      時間と手間を惜しまないのであれば、試すのもありかと。

      ご自身で作成されるのであれば、本ブログの「お問合わせ」から
      メールを頂けましたら、私が使った翻訳業者の翻訳証明書を
      見本として送付させて頂きますのでご遠慮なく~

  8. Duckyumi さん:

    ご丁寧なご返信ありがとうございます!
    実は、直接、主人に問い合わせをしてもらったのですが、インド人が電話に出て、全く話が通じなかった様です。電話に出た人は必要書類について、詳しく理解していない様でした。イギリスあるあるです。

    色々検討してみます。
    翻訳証明書の見本まで送付して下さるなんて!ありがたいです。
    自分で行う場合は、メールさせて頂きますね。
    ただ、うちは個人で行っている小さな英会話スクールなので、
    ちゃんとした翻訳業者を使った方が無難な気がしています。

    また、相談がありましたら、ご連絡させて下さい。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました