英語教師であるイギリス人の夫が、積極的に子供たちに見せているYou Tubeチャンネルを年齢別に紹介します。3歳頃からバイリンガルなうちの子供たちが、実際にハマった順番に掲載してみました。
英語チャンネルの効果
英語に対する抵抗
学校で習う英語ができても、英語を使ってコミュニケーションをとることに抵抗がある人はたくさんいます。抵抗って一度できてしまうと取っ払うのが難しいですよね。逆に、そうなる前に日常に取り入れてあげると後がとても楽になります。英語が「勉強」になる前(※5歳くらいまで)に慣れ親しんでいる子供は、英語に抵抗を感じにくくなります。
リスニング
日本字幕なし(もしくは読めない年齢)で、興味がある動画や好きな動画を繰り返し観ると、リスニング力は向上します。よく聞く単語やフレーズを音で覚えるようになり、教科書の文法やスペルにとらわれない、よりネイティブに近い言葉の使い方も身につきます。
大人が海外の映画やドラマで語学を習得するのと同じですね!私は大学で履修した中国語よりも韓国語の方が話せます。ww
スピーキング
言語の習得にはアウトプットが必須ですが、動画を観る行為は完全に受け身になるため、You Tubeを見せるだけではスピーキング力は身に付きません。そこで、動画で覚えた歌やフレーズを口に出せる環境を作ってあげることが、スピーキング力を向上させる鍵となります。
我が家では、子供のお気に入り動画の歌だけをお風呂で流して一緒に歌ったり、動画で覚えたフレーズがあれば日常生活に取り入れてなるべく使うようにしています。
チャンネル選びのポイント
3歳になるまでに見せ始める
小さい子供にYou Tubeを見せることはあまり良い印象が無いかもしれませんが、英語のYou Tubeチャンネルは上手く使えばとても効果的な無料教材になります。5歳を過ぎる頃には、子供は自分の見たい日本語の番組を指定するようになるので、親が見せたいチャンネルに誘導できる年齢のうちに見せ始めるのがポイントです。
とは言え、早ければ早い方が良いというわけでもなく、0歳〜1歳の赤ちゃんの動画視聴はあまり推奨されていないので、2歳〜3歳頃がベストタイミングかと思います。
我が家では、1人目が2歳の言葉が出始めた頃(2人目は0歳)から見せ始めました。正直動画自体あまり見せたくなかったのですが、英語チャンネルは罪悪感が半減しました。ww
子供の興味に合わせる
英語をたくさん吸収してもらうのに1番大切なのは、本人のモチベーション(興味)です。子供は親に注目してもらうのが1番嬉しいので、一緒に観たり、先に親が一人で観てみたり、楽しそうに誘導しつつ、チャンネル内のどの動画を観るかは自分で選ばせて意欲をかきたててあげてください。どのチャンネルにも子供が食いつきそうなサムネがたくさんありますよ。
年齢別おすすめチャンネル
この年齢でないとダメというわけではもちろんありません。出てくる単語のレベルや、使われている曲、流れるスピード等を考慮し、子供の見やすい順に紹介しています。年齢は目安なので、上から順番に見せてみて子供のレベルと興味に合う動画を一緒に見つけてみてください。
2歳〜3歳向け
まだ母国語もあまり話せない年齢なので、動画を理解するというよりは「聞き流し」するイメージです。日本語のEテレを見るようになってきたら、合わせて下記の動画も見せてみてはいかがでしょうか。
Super Simple Songs
名前の通り、定番曲にアニメーションを付けただけのとてもシンプルなチャンネルです。初めて歌を聞く子供向けで、アニメーションはちょっと退屈なので、BGMとして流しておくくらいが良いかもしれません。
Bounce Patrol
アニメーションではなく、アメリカ人の先生5人が幼児向けの定番曲を歌って踊ります。アニメーション動画よりも、先生の真似をして手足を動かしやすいのでおすすめです。手作り感のあるカラフルな衣装やスタジオのセットは大人が見ても楽しめます。
Cocomelon
5人家族が日常の出来事を定番曲に乗せて歌うアニメーションです。トイレ、怪我、食べ物の好き嫌いなど、子供たちの成長に関するコンテンツがおすすめです。大人には助かる英語字幕付です。
2歳〜3歳向け
母国語が話せるようになってきたタイミングで、歌を聴いたり、リズムに合わせて身体を動かす動画から、数分間の短編ストーリー動画へと移行していくことができます。
Hogi! Pinkfong
カラフルなキャラクターたちと、幼児が好きそうなちょっと笑えるアニメーションで、歌やクイズゲームが満載です。物の名前、色、季節のイベント等、基礎知識全般を学べます。
Sheriff Labrador
特におすすめなのがこのラブラドール保安官の動画です。犬のおまわりさんが、住人たちが巻き込まれたトラブルを解決する短編ストーリーがたくさんあり、日常にある危険なことや危険物の扱い方を教えてくれるので安全教育にもなります。
Blippi
明るくて好奇心旺盛なアメリカ人のブリッピー(男性)が、アメリカの水族館やミュージアムなどへ社会科見学に行く動画です。動画を通じて子供も体験した気分で生物や科学について学べます。
Pokemon Kids TV
全世代から人気のポケモンキャラクターが、子供向けの定番曲やオリジナル曲に乗って登場します。ポケモンならではのアレンジが加わっていて大人でも楽しめます。
3歳〜4歳向け
これまでの動画が理解できるようになったら、キャラクターの口調がより早くて実際の会話に近い動画にレベルアップしていきます。1つのストーリーの長さも少し延びます。
Peppa Pig
イギリスでは日本のアンパンマンくらい定番なアニメーションです。ブタの家族が主役の短編ストーリーです。イギリス英語で少し早く感じるかもしれませんが、ストーリーの内容は幼児向けです。1話全部見られる動画と切り抜き動画があるので”Full episode”を検索してください。
Curious George
日本でも有名なおさるのジョージです。ジョージはサル語しか話さないので、基本的にナレーターが聞き取りやすい英語でストーリーを読み進めてくれる動画です。知っているキャラクターに好意が湧く場合もあれば、日本語で観たいと言われてしまうパターンもあるかもしれませんね。
個人的に1番のおすすめは、Sheriff Labradorです。悪役が出てくるからか、現実でも起こり得る危険な出来事が身近に感じるのか、うちの子供たちもすっかりハマって日常生活の安全強化もされました。
いかがでしたか?年齢や好みに合った動画は、子供たちの英語力アップに役立ちます。また、子供と一緒に観るついでに、大人も楽しく勉強できるチャンネルばかりです。家事をする間に観ててもらうのも良いですが、ぜひ親子時間のツールとしても活用してみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント